リファレンス・マニュアル
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*貢献者*
Heitor de Bittencourt. Mathias Neumann
翻訳
starfort <starfort AT nifty.com>, 2019.
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発行日とソフトウェアのバージョン
2019年03月04日 発行
1. はじめに
Kicad 計算機は、Kicad を離れることなく、最も重要な計算を実行することができます。
計算機は以下のオプションで構成されています:
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レギュレーター
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配線幅
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導体間隔
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伝送線路
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RF アッテネーター
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カラー コード
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ボード クラス
2. レギュレーター
2.1. レギュレーター
この計算機は、リニア定電圧レギュレーターと低損失定電圧レギュレーターで使用される抵抗の値を見つけるのに役立ちます。

_標準タイプ_の出力電圧 V_out は、基準電圧 V_ref と抵抗 R_1 と R_2 により下式で与えられます:

_三端子タイプ_では、アジャスト ピンから流れる静止電流 I_adj のため補正項があります:

この電流は一般的に 100 uA 以下であり、気をつけながら無視することができます。
この計算機を使うには、レギュレーター タイプ および V_ref_、必要なら _I_adj のパラメーターを入力し、計算したいフィールド (抵抗または出力電圧のどちらか) を選択して別の2つの値を入力します。
2.2. 配線幅
配線幅の計算機は、与えられた電流に対するプリント基板の導体の配線幅を計算します。 IPC-2221 (旧 IPC-D-275) の定義式を使用しています。

2.3. 導体間隔
この図のように電圧を編集することができ、計算機は正確な値を計算します。
最小値も IPC-2221 に準拠しています。

2.4. 伝送線路
伝送線路理論は、高周波とマイクロ波工学の授業における基本です。
計算機では、伝送線路のタイプとパラメーターを選択することができます。

2.5. RF アッテネーター
RF アッテネーターでは、以下の選択によって異なった式を計算できます:
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パイ型
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T型
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ブリッジ T 型
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抵抗分割型
また全てのパラメーターも変更となります。

2.6. カラー コード
この計算機は、抵抗のカラー バーを抵抗値に翻訳するのを助けます。この機能を使うには、抵抗の許容誤差 (10%、5% または 2% 以下) を最初に選択します。例えば:
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黄 紫 赤 金: 4 7 x100 ±5% = 4700 Ω, 許容誤差 5%
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1 kΩ, 許容誤差 1%: 茶 黒 黒 茶 茶

2.7. ボード クラス
