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4.3. 初回起動の後

「Debian デスクトップ環境」のタスク有効化してインストールを進めていた場合、gdm3 ログインマネージャが表示されます。
初回起動

図4.14 初回起動

作成したユーザを使ってログインし、すぐに仕事を始められます。

4.3.1. 追加ソフトウェアのインストール

インストール中に選択したタスクを基に選ばれたパッケージがインストールされていますが、実際のマシンの用途には不要なパッケージがインストールされている場合もあります。このような場合、より適切なパッケージをインストールするためにパッケージ管理ツールを使いたくなるかもしれません。最も頻繁に利用されるパッケージ管理ツール (「Debian デスクトップ環境」タスクを選んだ場合にインストールされます) は apt (コマンドラインから利用します) と synaptic (メニューの「Synaptic パッケージマネージャ」から利用します) の 2 種類です。
一連のプログラムグループのインストールを楽にするために、Debian は特定の用途 (メールサーバ、ファイルサーバ、など) に対応する「タスク」を作りました。これを選択する機会はインストール中にもありましたし、パッケージ管理ツールである aptitude (タスクは専用のグループ内にリストされています) と synaptic (編集(E)タスクを利用してパッケージにマークする(T)…とメニューを辿ります) からもタスクにアクセスする事が可能です。
aptitude は全画面のテキストモードで動く APT へのインターフェースです。aptitude を使えば、さまざまなカテゴリ (インストール済み、未インストールのパッケージ、タスク、セクションなど) に従って利用可能なパッケージのリストを閲覧したり、各パッケージに対して利用可能なすべての情報 (依存パッケージ、衝突、説明など) を確認できます。各パッケージに対して「インストール」(インストールされます、+ キー) または「削除」(削除されます、- キー) をマークできます。これらの操作は、g キー (「go!」の「g」) を押して確認したら、一斉に実行されます。インストールし忘れたパッケージがあっても、心配ありません; 最初のインストールが完了したら、再度 aptitude を実行できます。
もちろん、すべてのタスクを選択しない事も可能です。その場合、apt-getaptitude コマンド (両方ともコマンドラインから利用できます) を使って必要なソフトウェアを手作業でインストールします。

4.3.2. システムのアップグレード

一般的に言えば、まず最初に aptitude safe-upgrade (インストールされたプログラムを自動的に更新するコマンド) を実行する事をお勧めします。特に最新の Debian 安定版バージョンのリリース以降に発表されたセキュリティ更新を適用しなければいけません。更新の際に、標準的な Debian 設定ツールである debconf を使ってで追加的な質問をされるかもしれません。aptitude を使った更新に関する詳しい情報は、「システムのアップグレード」を参照してください。