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8.7. プリンタ設定

以前はプリンタ設定が管理者およびユーザにとっても大きな悩みの種でした。IPP プロトコル (Internet Printing Protocol) を使うフリーの印刷サーバである cupsのお陰で、これらの悩みの種のほとんどは今や過去の物です。
cups プログラムは複数の Debian パッケージに分割されています: cups は主要な印刷サーバです; cups-bsd は、古典的な BSD 印刷システム (lpd デーモン、lprlpq コマンドなど) からのコマンドを使えるようにするための、互換性レイヤです; cups-client には、サーバと通信する (プリンタをブロックしたりブロック解除する、進行中の印刷ジョブを表示したり削除する) ための一連のプログラムが含まれます。そして最後に、cups-driver-gutenprint には cups 用の追加的なプリンタドライバが含まれます。
様々なパッケージをインストールした後、ローカルアドレスからアクセスできるウェブインターフェースを通じて cups を簡単に管理する事が可能です: http://localhost:631/。このインターフェースを通じてプリンタ (ネットワークプリンタを含む) を追加、削除、管理する事が可能です。また、(同名の Debian パッケージに含まれます) system-config-printer グラフィカルインターフェースを使っても、cups を管理する事が可能です。system-config-printer は「デスクトップ環境」タスクを選択すればデフォルトでインストールされます。